バスケ好きなIT系パパの南の島日記。

バスケットはNBAはウォリアーズ、Bリーグは地元の琉球ゴールデンキングスを応援してます。IT企業に勤めながら二児の父親してます。日々感じたことや地元(沖縄)の紹介などなど綴っていきます。

クリーブランド・キャバリアーズ、開幕から5勝7敗の東地区11位で低迷中。(2017/11/11終了時点)

2017ファイナルでウォリアーズに敗れたキャブズ。
今夏オフに、アービングセルティックスに移籍したものの
FAでローズ、ウェイド、J.グリーン
セルティックスからIT、クロウダーを獲得。
レブロンもオフは精力的なトレーニングに取り組み
開幕直前に足首を怪我したものの
ベンチ層の厚みも増したキャブズだったので
現在の5勝7敗、東地区11位は予想外の事態のハズ...
今回は、キャブズ低迷の原因を探ってみたい。

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2017年11月11日時点のクリーブランド・キャバリアーズ

  • 5勝7敗、東地区11位。
  • ホーム成績:3勝4敗、アウェイ成績:2勝3敗
  • 得失点差:-4.0(平均得点 110.2/ 平均失点 114.2)

また、敗戦した対戦試合は以下の通り。
10月22日 vs ORL(93 - 114)
10月26日 @ BKN(107 - 112)
10月29日 @ NOP(101 - 123)
10月30日 vs NYK(95 - 114)
11月2日 vs IND(107 - 124)
11月6日 vs ATL(115 - 117)
11月10日 @HOU(113-117)

上記の順位表を見てもわかる通り
下位順位のチームにも敗戦している一方で
ウェスタン1位のロケッツにも善戦したりと
安定したパフォーマンスを発揮できていません。
その一方で、100点以内に抑えられた試合は
勝利した試合を含めて2試合のみ。
ディフェンス面での課題があることは明らか。
これらは、下記のような状況が影響していると予想します。

  • インサイドプレイヤーのトンプソンが故障離脱
  • レブロン、ローズ、トンプソンと開幕から故障者が続発
  • 先発が不安定で攻守のシステム成熟度が低い

僕個人の意見は、トンプソンの評価は決して高くないです。
確かにオフェンスリバウンドが得意なので
アウトサイドシュートが武器の一つであるキャブズでは
重要な役割ではあるのですが
ディフェンスで、ガードまで守れるかというとそうでもない。
オフェンスに関しても、ミドルジャンパーもなく
ポストアップからの展開も得意ではない。
ただし、それでもロケッツのカペラのように
俊敏性、パワー、高さがあるインサイドプレーヤーがいると
ラブでは相性が悪いため、トンプソンが有効です。
そのため、インサイドでのディフェンスに課題が生じています。

開幕戦には出場したものの、チームのキャンプでレブロンが故障。
開幕2戦目で、ローズが怪我で早々に復帰したものの
先日のロケッツ戦でも、再び怪我をしたとの報道もありました...
そして、先述のトンプソンも怪我で離脱中。
また、開幕から分かっていたことですがITも離脱中で
具体的な復帰時も分かっていない状況です。
故障者が続出すると、その分プレイタイムの偏りが発生するため
さらに故障が発生するリスクが高まったり
そもそもローテーションが崩れてシステムが機能しなかったり
良いことなしの負のスパイラルにハマりやすい状況と言えます。

故障者が続発したため、否めない部分もありますが
開幕時には、先発にウェイド/クロウダーとしていたものの
黒星が増え始めるとJRスミス/トンプソンに変更。
そして、直近で行われた先日のロケッツ戦の先発は
シャンパート/JRスミス/レブロン/クロウダー/ラブとしました。
もはやカオスですね...

上記のような状況とはいえ、キャブズの選手層は薄くありません。
そこで、やはり考えられるのはルーHCの手腕です。
本来、NBAのチームでは現場班の選手とコーチ陣がいて
フロント班のGMとチームスタッフ、そしてオーナーが存在します。
フロントが、予算やプランに応じて選手やコーチといった構成を決めて
プランを現場のコーチ陣と共有しながら、機能するものですが...
キャブズにおいては、レブロンの影響力が大きく
昨季は、PGがいないプレイメーカーがいないとメディアに言及し
それを受けて、フロント陣がレブロンのお目にかなう選手獲得に奔走。
ルーHCもNBAでのプレイ経歴がHC条件という
レブロンの強烈なプッシュがあったとも言われています。
さらに、ロールプレイヤーにも関わらず高額契約を手にした
JRスミスにトンプソンもレブロンがメディアを通じて必要性を強調。
本来の役割分担を崩したのはレブロンに他ありません。
現在のチームバランスの悪さは、レブロンが招いたことかもしれません。

引き合いに出すと可哀想な感じもするのですが
スパーズやウォリアーズはボールムーブを激しく
スクリーンとカッティングを多用して
良いシュートセレクションの選手がフィニッシュという
ベースにあるスタイルがあり、選手が変われども一貫しています。
サンダーやロケッツは、ウェストブルックにハーデンと
1on1でもスコアリングできて、アシストも可能な絶対的エースがいて
エースありきではあるものの、ベースのスタイルがあります。

正直、今のキャブズにはこれらのスタイルが感じられません。
ハイライトを中心にしか試合映像を確認できていませんが...
得点シーンは、レブロンがドライブでそのまま得点したり
ラブがポストアップから、インサイドで得点したり
レブロンお得意のドライブからパスアウトして3Pという
ステマチックなオフェンスも見られはするものの
個人技での得点シーンが多く見られるように思います。
しかも、シュートする選手の付近に他選手がいたりと
スペーシングも良いとは言えないタフショットも多め...

そして、一方のディフェンス面においては
相手チーム選手がスクリーンやカッティングでフリーになったところに
パスを出されて簡単に得点を許すシーンが多い...
ディフェンスの引き継ぎ等のシステムが確率されていない感アリアリ。

時期早々な見立てかもしれませんが...
その内、レブロンがルーHCへの不信感を抱いて
それをメディアを通じてコメントし始めたら
それを受けて、フロントが新しいHC探しを始めるといった
レブロンの混乱が再び起こりそうな気がしています...
はてさて、予想外のキャブズ低迷はいつまで続くことやら...