バスケ好きなIT系パパの南の島日記。

バスケットはNBAはウォリアーズ、Bリーグは地元の琉球ゴールデンキングスを応援してます。IT企業に勤めながら二児の父親してます。日々感じたことや地元(沖縄)の紹介などなど綴っていきます。

キャリア閉域網とBGPで接続してみた。

今回、利用したサービスはNTTコミュニケーションズが提供する

『Arcstar Universal One』

キャリアの提供するレンタルルータもありますが

そちらは、お高いらしく…

「自前で用意した方がランニングコスト抑えられますよ。」

という悪魔の声に導かれて

さらに格安のYAMAHA製RTX1210で

網側のPEルータとBGPでおしゃべりすることになりました。

 

BGP等のダイナミックルーティングを利用する際の

一番の目的は、経路の冗長化ですね。

ということで、今回も例に漏れず

メイン回線が存在しつつ

音声用パケットが流れる専用回線の2系統の回線が存在し

キャリア網内にいるAsteriskサーバへの通信は音声用回線。

もし、音声用回線で障害が発生した場合は

メイン回線側に流れるという構成。

 

キャリアの担当さんから頂いたBGPのパラメータ情報は以下の通り。

  • キャリア網内PEルータのIPアドレスは、10.1.1.1/30 ※サンプル
  • キャリア網向けCEルータのIPアドレスは、10.1.1.2/30 ※サンプル
  • BGPのAS番号は、65000
  • BGPのホールドタイマーは40秒以上で設定

ということだったので、その通りにしたんですが

何故かコケる…

お互いにセッションを張るためのパケットは送るものの

その後、セッションタイムアウトでエラー。

なんじゃ、こりゃ。どうにもならん。。。

と一端、トイレ休憩。

そして、トイレで用を足しながら、ふと思いました。

「同じ構成の設定例とか、どっかのサイトにないかな」

ということで探してみたら、、、

ありました!!!

『NTT-COM Arcstar IP-VPN イーサタイプ でBGPを利用した接続』

http://www.fujitsu.com/jp/products/network/router/sir/example/ip-vpn/ip-vpn-ntt01/

そこで、怪しいAS 9598という文字列が。

早速、設定を変更してみます。

キター、経路情報キター!!

というか、いらん情報まで来てるー(困)

ということで、RTX1210で経路情報をフィルタ。

無事に本来もらうべき経路情報のみとなり

音声用回線を抜いた場合は、メイン回線経由の通信も可能。

無事に想定通りの動作で試験も完了しましたよ。

Arcstar Universal OneとBGPで経路情報をやり取りする場合

PEルータのAS 9598は固定値らしい。

少々、パラメータは変更していますが

下記がRTX1210で設定したBGP関連の情報です。

  • 自AS番号は65000
  • PEルータのAS番号は9598
  • PEルータへ告知する経路情報は192.168.1.0/24
  • PEルータから受け取る経路情報は10.1.10.0/24
  • 設定を変更したら、「bgp configure refresh」※RTX独自仕様

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bgp use on
bgp autonomous-system 65000
bgp log neighbor packet
bgp neighbor 1 9598 10.1.1.1
bgp router id 10.1.1.2
bgp import filter 1 include 192.168.1.0/24
bgp import 65000 static filter 1
bgp export filter 1 include 10.1.10.0/24
bgp export 9598 filter 1

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以上、備忘録でした。