キャリア閉域網とBGPで接続してみた。
今回、利用したサービスはNTTコミュニケーションズが提供する
『Arcstar Universal One』
キャリアの提供するレンタルルータもありますが
そちらは、お高いらしく…
「自前で用意した方がランニングコスト抑えられますよ。」
という悪魔の声に導かれて
さらに格安のYAMAHA製RTX1210で
網側のPEルータとBGPでおしゃべりすることになりました。
BGP等のダイナミックルーティングを利用する際の
一番の目的は、経路の冗長化ですね。
ということで、今回も例に漏れず
メイン回線が存在しつつ
音声用パケットが流れる専用回線の2系統の回線が存在し
キャリア網内にいるAsteriskサーバへの通信は音声用回線。
もし、音声用回線で障害が発生した場合は
メイン回線側に流れるという構成。
キャリアの担当さんから頂いたBGPのパラメータ情報は以下の通り。
- キャリア網内PEルータのIPアドレスは、10.1.1.1/30 ※サンプル
- キャリア網向けCEルータのIPアドレスは、10.1.1.2/30 ※サンプル
- BGPのAS番号は、65000
- BGPのホールドタイマーは40秒以上で設定
ということだったので、その通りにしたんですが
何故かコケる…
お互いにセッションを張るためのパケットは送るものの
その後、セッションタイムアウトでエラー。
なんじゃ、こりゃ。どうにもならん。。。
と一端、トイレ休憩。
そして、トイレで用を足しながら、ふと思いました。
「同じ構成の設定例とか、どっかのサイトにないかな」
ということで探してみたら、、、
ありました!!!
『NTT-COM Arcstar IP-VPN イーサタイプ でBGPを利用した接続』
http://www.fujitsu.com/jp/products/network/router/sir/example/ip-vpn/ip-vpn-ntt01/
そこで、怪しいAS 9598という文字列が。
早速、設定を変更してみます。
キター、経路情報キター!!
というか、いらん情報まで来てるー(困)
ということで、RTX1210で経路情報をフィルタ。
無事に本来もらうべき経路情報のみとなり
音声用回線を抜いた場合は、メイン回線経由の通信も可能。
無事に想定通りの動作で試験も完了しましたよ。
Arcstar Universal OneとBGPで経路情報をやり取りする場合
PEルータのAS 9598は固定値らしい。
少々、パラメータは変更していますが
下記がRTX1210で設定したBGP関連の情報です。
- 自AS番号は65000
- PEルータのAS番号は9598
- PEルータへ告知する経路情報は192.168.1.0/24
- PEルータから受け取る経路情報は10.1.10.0/24
- 設定を変更したら、「bgp configure refresh」※RTX独自仕様
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bgp use on
bgp autonomous-system 65000
bgp log neighbor packet
bgp neighbor 1 9598 10.1.1.1
bgp router id 10.1.1.2
bgp import filter 1 include 192.168.1.0/24
bgp import 65000 static filter 1
bgp export filter 1 include 10.1.10.0/24
bgp export 9598 filter 1
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以上、備忘録でした。